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リスク学とは何か(『リスク学事典』)

岸本 充生(2019),
1-1 リスク学とは何か,
日本リスク研究学会 編『リスク学事典』,
丸善出版,
4-5

市民参加型ワークショップ「新しい医療と、くらし 〜再生医療のあるべき未来像〜」の記録(2020/1発行)

『市民参加型ワークショップ「新しい医療と、くらし 〜再生医療のあるべき未来像〜」の記録』(PDF:4.1MB)

発行:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)

「高校」というフィールドでの科学教育 「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)(27)開催


 2017年6月27日(火)に、大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構スチューデントコモンズ2階セミナー室Aにて、第27回「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)「『高校』というフィールドでの科学教育」を開催しました(授業「科学技術コミュニケーション入門B」の一環として開催)。

 今回は、神戸大学の進藤明彦さんを講師としてお招きしました。この日の研究会には、11人(うち、大阪大学教職員3人)が参加しました。

 「最近まで放送されていたTVドラマ『リバース』にならってリバース風に話を進めてみます。」という進藤さん。「今、「科学技術コミュニケーション入門B」のゲストスピーカーとして、ここに立っています。その前は・・・」というように、自己紹介が始まりました。

 2016年3月までは高校の生物教員だった進藤さんは、今は神戸大学でAO入試の開発に関わるお仕事をされています。今後は、AO入試を通じて大学に入る学生さんの入学前教育の開発も進めるのだそうです。職場をがらっと変えたその訳は、「日本の入試を変えたかったから。そして、入試を変えることを通じて、高校教育を変えたかったから。」だそうです。

 高校の生物教員時代も、多様な活動をされていました。そのうちの1つが、「高校生オススメ全国科学館・博物館ガイド」作成プロジェクト。全国のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校に呼びかけて行ったもので、博物館利用が少ない中学生や高校生に向けたガイドブックを、高校生視点で作成してみよう!というプロジェクトでした。まずは全国から日本科学未来館に集合して事前研修を行い、その後は各学校に戻って地元の科学館や博物館を取材し、そして、各校4ページ分のガイドを作成して、最後はみんなで再び集まって発表会。高校生の科学コミュニケーション能力の向上、高校と博物館との連携促進を目指したこのプロジェクトの成果物は、以下のリンクからダウンロードできます。
http://www.tamasima.okayama-c.ed.jp/ssh/2014/tiikirenkei-kokusaisei/koukousei-guide/koukousei-guide.html
 JST理科教育支援センターでお仕事をされていた時期もあったそうです。この時には、理科才能教育に関する提言をまとめて報告書を出したり、全国の学校の先生を対象にした実態調査を行ったりされていました。

 こんなにアクティブな高校教員になったきっかけは、勤務校で課題研究の指導を始めたこと、だそうです。いろいろな情報を集める中で、海外の中高生対象の研究発表会(規模も大きいし、かっこいい!)を見て衝撃を受けたり、現状の日本の高校の現場が抱える課題を認識したり、大学入試制度の弊害を感じたりする中で、既存の枠から少しずつはみ出る活動もするようになったのだそうです。

 参加者を交えたディスカッションの時間では、「高校生が課題研究に取り組むには、本当は研究スキルのようなものを順番に伝えていかないといけないのだけれど、それがなかなか難しい」ということについて、また、「海外の科学研究発表会が日本よりもだいぶ盛り上がっているのはなぜだ?」ということについて、盛り上がりました。


【案内文】
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■第27回STiPS Handai研究会
○題目:「高校」というフィールドでの科学教育
○ゲスト:進藤 明彦 氏(神戸大学アドミッションセンター 特命准教授)
○日時:2017年6月27日(火)16:20~17:50
○場所:大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構 ステューデントコモンズ2階 セミナー室A

○参加:当日参加も可能ですが、できるだけ事前のお申し込みをお願いします。
○申込方法:件名を「第27回STiPS Handai研究会・参加申込」として、
①氏名(ふりがな)②所属を明記のうえ、stips-info[at]cscd.osaka-u.ac.jp
([at]は@にして下さい)までお送りください。

○主催:公共圏における科学技術・教育研究拠点

【共催イベント】第13回科学コミュニケーション研究会 年次大会 開催報告

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 2016年9月5日(月)、グランフロント大阪北館タワーC8階、ナレッジキャピタルカンファレンスルームタワーC RoomC04において、第13回科学コミュニケーション研究会 年次大会が開催されました。ゲストや研究会事務局メンバーも含めると42人(うち、大学生/大学院生は15人)が参加しました。

 今年の年次大会のテーマは、「科学コミュニケーションとキャリアパス」。さまざまなセクターで仕事をしている「科学コミュニケーション」に関わるゲストをお招きし、「どのようなキャリアパスがありうるのか?」、「どういうきっかけでその仕事をするようになったのか?」、「今どのような研究が行われているのか?」といったことをお伺いしました。

 この日のゲストは6人でした。講演順に、竹内慎一さん(NHKエデュケーショナル教育部・専任部長)、横山広美さん(東京大学大学院理学系研究科・准教授)、Hejcik Pavel(ヘイチク・パヴェル)さん(日本科学未来館・科学コミュニケーター)、本田隆行さん(科学コミュニケーター)、五十嵐杏南さん(京都大学 企画・情報部 広報課 国際広報室)、工藤充さん(大阪大学COデザインセンター・特任助教)。それぞれ15分から20分程度の講演の後は、司会者や会場の参加者からの質問タイムを長めに設けました。

 講演以外にも、ゲストを含めた「ランチ交流会」や「スピードネットワーキングワークショップ」など、参加者どうしがネットワークを広げるための仕掛けが用意されていました。

 参加したSTiPSの学生からは、「学生の身ではなかなか聞けない経歴についての具体的なお話が聞けてよかった」「授業の中でなんとなく聞いていた“科学技術コミュニケーション”が、多様な手段で、多様な人々によってなされていると分かった」といった感想が寄せられました。

 最後になりましたが、この年次大会は、一般財団法人 中辻創智社による「学術研究や社会貢献を目的とした会議開催費の助成」をいただいて開催しました。ありがとうございました。


【第13回科学コミュニケーション研究会 年次大会のご案内】
■テーマ:科学コミュニケーションとキャリアパス
■日時:2016年9月5日(月)10:00〜17:00
■場所:グランフロント大阪 ナレッジキャピタル
■要事前申込
■ゲスト:五十嵐 杏南 氏(京都大学 企画・情報部 広報課 国際広報室)
     工藤 充 氏(大阪大学COデザインセンター 特任助教)
     竹内 慎一 氏(NHKエデュケーショナル教育部 専任部長)
     Hejcik Pavel(ヘイチク・パヴェル)氏(日本科学未来館 科学コミュニケーター)
     本田 隆行 氏(科学コミュニケーター)
     横山 広美 氏(東京大学大学院理学系研究科 准教授)

詳細はこちら

■主催:科学コミュニケーション研究会
■共催:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)
■後援:天文教育普及研究会

■開催趣旨
「科学コミュニケーション」に関わる人達は、さまざまなセクターで仕事をしています。
今回の研究会は、「どのようなキャリアパスがありうるのか?」、「どういうきっかけでその仕事をするようになったのか?」、「今どのような研究が行われているのか?」といったことが語り合える場にしたいと思います。

ゲストからの講演の後には、司会者とともに根掘り葉掘りゲストから聞きだす「質問タイムを長めに」設けています。
また、ゲストを含めた「ランチ交流会」も実施。みんなの前では質問しづらかったあんなことこんなことも聞けちゃいます。
最後には、全員と知り合える「スピードネットワーキングワークショップ」を実施。名刺や自己紹介カードなどをたくさんご用意ください。

科学コミュニケーション業界が気になっている、関わってみたい、留学してみたい、バイトしてみたい、就職してみたい、と思っているみなさん、ぜひお越しください。

【大阪大学】教員等公募のご案内

大阪大学コミュニケーションデザインセンターでは、2014年6月2日採用予定の特任教員等の公募を開始いたしました。

詳細は、下記のリンク先をご覧ください。

特任講師・特任助教・特任研究員(常勤・任期あり)【応募期限:H26.4.30】
公共圏における科学技術政策 担当

【共催イベント】第1回 資源・エネルギー法研究会 「ドイツにおける原子力訴訟の日本法への示唆」

STiPSは下記のイベントを共催いたします。

第1回 資源・エネルギー法研究会「ドイツにおける原子力訴訟の日本法への示唆」
報告者:赤間聡氏(高知大学人文学部・講師)
    青山学院大学 博士(法学研究科 公法) 1996 (単位取得満期退学)

日時:3月26日(水)16時より  
場所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2F講義シアター
共催:タイガー
共催:「公共圏における科学技術・教育研究拠点」(STiPS)
司会:資源・エネルギー法研究会代表 松本充郎

赤間先生は、日独の原子力施設の安全審査について、行政法及び法学方法論の観点から着実に研究を蓄積されています。
本研究会では、直近の論文で展開された議論―第1・第3ミュルケム・ハインリッヒ判決を分析し、その知見を踏まえてもんじゅ差戻し後控訴審判決を生かす道を探る―を中心に、最新の洞察をご紹介頂きます。

主要な研究業績:
「行政の判断過程における過誤欠落に関する一考察 : ヴィール判決以降、第一、第三ミュルハイム・ケルリッヒ判決及びもんじゅ判決を題材に」高知論叢108号45-76頁( 2013年)
「専門技術的裁量と科学技術的判断に関する行政の優先的判断権の論理-原発の安全性判断を題材に-」青山法学論集53巻2号69-111頁(2011年)
「科学技術法領域における法律の留保-規範具体化行政規則を中心に-」青山法学論集51巻3・4号291-317頁(2010年)

研究会後に懇親会を予定しておりますので、研究会及び懇親会への出欠をなるべく3月14日までにご連絡下さい。
連絡先:松本充郎 matsumoto[at]osipp.osaka-u.ac.jp ([at]は@にして下さい)

カリキュラム

本拠点は、2013年4月より教育プログラムを実地します。
履修方法およびカリキュラム詳細については、下記を参照ください。


大阪大学 / 「公共圏における科学技術政策」履修ガイドブック・シラバス



・2019年度
・2018年度
・2017年度
・2016年度
・2015年度
・2014年度
・2013年度


京都大学 / 「公共圏における科学技術政策」履修ガイドブック・シラバス



・2019年度