シリーズ 科学技術×公共政策(2020年度冬) #2 日本の科学技術イノベーション政策:政策立案の実際

2021年1月7日(木)に、科学技術に関する公共政策の特徴を、具体例を通じて学ぶセミナーシリーズ「科学技術×公共政策(2020年度冬)」、第2回「日本の科学技術イノベーション政策:政策立案の実際」を開催しました(授業「科学技術と公共政策B」の一環として開催)。

この日は、講師や授業の履修生の一部のみ、豊中キャンパスの教室に集い、セミナーの参加者はオンラインでの参加となりました。授業の受講生に加えて、大阪大学の教職員や学生など計15人が参加しました。



第2回のゲストは、文部科学省の新井知彦さんをお迎えしました。現在、スポーツ庁 国際課長を務めていらっしゃいます。

研究会の前半は、新井さんがこれまでに経験されてきた、日本の科学技術イノベーション政策、核融合等の国際プロジェクト、東日本大震災からの復興プロジェクト、大使館業務、スポーツ庁での国際業務などをご紹介いただきました。

後半は質疑応答とディスカッションを行いました。

参加者からは様々な質問が出され、それぞれに丁寧にお答えいただきました。
ました。例えば以下のような質問でした。
・日本の科学技術予算の半分を文部科学省が占めているが、いろいろな省庁が予算を持つ方が科学技術政策を多様にする意味でよい、ということはないのか。
・日本、米国、ロシア、カナダ、欧州諸国が参加している国際宇宙ステーション(ISS)運用延長の行政文書に、日米同盟の政治的重要性について言及した部分があるというお話だったが、このような文書に政治的表現を使うことはよくあることなのか。


終了後、参加者から寄せられた感想の一部をご紹介します(*実際に届いた文章に編集を加えて掲載しています)。
・文部科学省のいろいろな分野の仕事を、現役の国家公務員の方からお話を伺うことができてとても勉強になった。また、文部科学省の外局であるスポーツ庁のお話を聞くことができてよかった。
・公共政策が作られていく生の過程を教えていただいたことで、今まで以上に公共政策についての理解が深まった。
・「政策を温めておく」という表現が興味深かった。どれだけよい政策でも、機を逃すと実現できず、最大限のパフォーマンスを発揮できないということかと思った。



【案内文】
2021年1月7日(木)に、「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)を開催します。



シリーズ 科学技術×公共政策(2020年度冬)第2回のゲストは、スポーツ庁の新井知彦さんです。

日本の科学技術イノベーション政策、核融合等の国際プロジェクト、東日本大震災からの復興プロジェクト、大使館業務、スポーツ庁での国際業務など、ご自身の行政経験に照らして幅広くお話しいただきます。

*大阪大学COデザインセンターが開講する2020年度冬学期授業「科学技術と公共政策B」の一環として開催します。

■第74回STiPS Handai研究会
○題目:シリーズ科学技術×公共政策(2020年度冬) #2 日本の科学技術イノベーション政策:政策立案の実際
○ゲスト:新井 知彦 氏(スポーツ庁 国際課長)
○日時:2021年1月7日(木)15:10〜18:20
○場所:対面とオンライン会議システムの併用
 *事前申込をされた方には、メールで参加方法をお伝えします。
○対象:大阪大学の学生・教職員
 *全学部生・全研究科大学院学生を対象とした授業の一環として実施します。
 *この日は、履修登録者以外の方の参加も歓迎しますが、事前申込をお願いします。
○参加費:無料

○申込方法:
1)ウェブフォーム
申し込みフォーム(https://forms.gle/P7qsMi31SJUWKN9aA)から、必要事項を記入の上、送信をお願いします。
2)メール
以下の項目を明記の上、メールでstips-info[at]cscd.osaka-u.ac.jpまでお送りください([at]は@にしてください)。
・氏名(ふりがな)
・所属
・参加を希望する回の日付

申し込みいただいた方には、オンライン会議システムへの参加方法をメールにてお送りします。

ゲストプロフィール
1997年早稲田大学理工学部資源工学科卒業後、科学技術庁入庁。2004年米国ジョージ・ワシントン大学エリオット国際関係大学院修了。入省以来、文部科学省、内閣府にて科学技術・学術政策、評価、ライフサイエンス、核融合等に従事。また、東北大学にて東日本大震災からの復興事業(東北メディカル・メガバンク事業)のプロジェクト管理を担当。在英国大使館、在米国大使館出向時には、二国間協力、科学技術外交を担当。2020年8月より現職。

プログラム
1)はじめに
2)ゲストによる話題提供「日本の科学技術イノベーション政策:政策立案の実際」(90分)
3)質疑応答&ディスカッション(90分)


○申込先・問い合わせ先:stips-info[at]cscd.osaka-u.ac.jp([at]は@にしてください)
○主催:公共圏における科学技術・教育研究拠点
○共催:大阪大学COデザインセンター


シリーズ 科学技術×公共政策(2020年度冬)について

科学技術に関する公共政策の特徴を、具体例を通じて学ぶセミナーシリーズです。
2020年度冬は、全2回の開催を予定しています。
文系理系を問わず、さまざまな分野の方のご参加をお待ちしております。

シリーズ 科学技術×公共政策(2020年度冬)
#1 2020年12月17日(木)
 原子力政策をめぐる政治過程
 ゲスト:上川 龍之進 氏(大阪大学大学院法学研究科 教授)
#2 2021年1月7日(木)
 日本の科学技術イノベーション政策:政策立案の実際
 ゲスト:新井 知彦 氏(スポーツ庁 国際課長)

大阪大学COデザインセンターが開講する2020年度冬学期授業「科学技術と公共政策B」の一環として開催します。この日は、履修登録者以外の方の参加も歓迎します。