【招待制】ワークショップ「気候市民会議の多様な開催を考える・その2」

STiPSが共催するワークショップ「気候市民会議の多様な開催を考える・その2」が開催されます。


ワークショップ「気候市民会議の多様な開催を考える・その2」

気候市民会議とは、社会全体の縮図を構成するように一般から無作為で選出された人たちが、専門家からバランスの取れた情報提供を受けながら、数週間から数か月かけて気候変動対策について議論する市民会議です。2019年から主に欧州各国で行われるようになっており、日本でも2020年に札幌で初めて試行された後、各地で行われるようになっています。しかしその開催は、札幌以外では関東圏にとどまっており、それ以外の地域で開催された実績や、また、具体的な計画はない状況が続いています。

以上のような問題意識から、近畿圏における気候市民会議の実施に向けて、自治体、NPO組織、市民団体、企業等が情報を共有し、また実施にむけた課題や、具体的なアイディアについて意見交換を行うことを目的として、2023年9月1日に、ワークショップ「気候市民会議の多様な開催を考える(第1回)」を開催しました。このワークショップでは、日本で先駆的に行われている事例について、自治体職員、市民団体の立場からの話題提供を受け、これまでとは異なるスタイルの気候市民会議の実施について、検討を行っています。

第1回のワークショップの参加者からは、大きく分けて次の二つの進みたい方向が示されています。
1)本格的な気候市民会議を関西圏でも実施したい。具体化するための方法について皆で話し合いたい。また、その検討も含めて、市民の声を政策に反映させる方法について考えたい。
2)本格的な気候市民会議とまでは難しいけれど、脱炭素社会にむけて、自分たちの職場やコミュニティで、できることを考えたい。そのための具体的な方法について知りたい。

第二弾となる今回のワークショップでは主に、2)の方向に焦点をあてて企画しました。
具体的には、気候危機や脱炭素の基礎知識を身につけ、持続可能なまちづくりや地域づくりについて学ぶことができるカードゲーム型プログラムを体験し、それをもとに、自分たちの職場やコミュニティでできる脱炭素社会に向けた話し合いの方法について、考えていきます。


○日時:2023年12月22日(金)13:30〜18:00(予定)
○場所:大阪大学中之島センター 5階

○対象:招待制

○プログラム(予定):
全体進行
 八木 絵香(大阪大学COデザインセンター)

13:30-13:40 
趣旨説明と開催の挨拶
 福嶋 慶三(環境省 近畿地方環境事務所)

13:40-15:30 
持続可能なまちづくりや地域づくりについて学ぶことができるカードゲーム型プログラムの体験
「脱炭素まちづくりカレッジ」
 ファシリテーター 森 雅貴(株式会社イマゴト 代表取締役/特定非営利活動法人イシュープラスデザイン フェロー)
 ファシリテーター 秋田 大介(株式会社イマゴト 代表取締役)

15:30-15:45 
休憩

15:45-17:20 
気候市民会議の多様な開催を考えるワークショップ・その2

17:20-17:30 
終わりに

17:30-
ワークショップ終了後、ネットワーキングの時間を設けることを検討しています。


○主催:大阪大学COデザインセンター、環境省近畿環境パートナーシップオフィス(きんき環境館)
○共催:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)、大阪大学社会技術共創研究センター(ELSIセンター)、環境省 近畿地方環境事務所
*本ワークショップは、科研費基盤研究(B)「『科学・公民』教育としての気候市民会議プログラムの開発」(JP 23H01020)の一環として実施します。