【開催報告】ワークショップ「安全保障研究と大学の関わりについて考える、大学×デュアルユース」

2018年10月17日、ワークショップ「安全保障研究と大学の関わりについて考える、大学×デュアルユース」を実施しました。

秋学期科目「科学技術と社会特論A」の一環として実施しましたが、履修者以外の学生にも参加を呼びかけ、人間科学部、理学研究科、医学系研究科など多様な学部・研究科から、計12人の学部生・大学院生が参加しました。

今回のワークショップを企画した1人は、大学院副専攻プログラム「公共圏における科学技術政策」の第5期生。大学におけるデュアルユース研究に関する研究プロジェクトに取り組んでいます。大学でのデュアルユース研究について学生間での議論を促すことや学生の考えを知ることがワークショップの目的でした。

まず、ワークショップの目的や、対話のためのツールの説明、デュアルユース研究開発に関する背景知識について説明がありました。その後、参加者は3つのグループにわかれて、ワークシートに自身の考えを記入しました。記入後には、グループファシリテーターが中心となって対話を進めました。



グループディスカッション半ばで、「科学技術と社会特論A」の担当教員 平川秀幸教授から「民間企業とデュアルユース」と題した話題提供が行われました。世界規模で急速に進む技術革新の流れをふまえ、ハイ・リスク、ハイ・リターンでイノベーション政策を進めるための研究予算は軍事名目以外ではありえないのか、また、そうした予算の使い方はどうあるべきか、など、後半のディスカッションにいかすことのできるお話でした。

質疑応答に続いて、再度、グループディスカッションを行い、最後にグループファシリテーターが、どんな意見が出たのかをまとめて発表しました。


参加者からは、「(安全保障研究と大学の関わりについては)あいまいな部分が多いことが分かった。さまざまな関係や、目的の変化などにモヤモヤしながら議論したのが興味深かった」「日本の安全保障について議論することができ、大変勉強になった」などの感想がありました。

以下、今回のワークショップの開催概要です。

ワークショップ「安全保障研究と大学の関わりについて考える、大学×デュアルユース」
◯日時:2018年10月17日(水)16:20〜19:00
◯場所:大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構
    ステューデント・コモンズ2階セミナー室A
◯主催:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)

スケジュール(当初予定):
16:20 ワークショップ開始
    みんなで考えてみる時間
17:30 デュアルユースに関する話題提供
17:50 休憩
18:00 質疑応答
    もう一度考えてみる時間
19:00 ワークショップ終了