サイエンスカフェ@千里公民館「本当に効く? サプリメント:あなたに効いたら、わたしにも効く?」

 2017年12月12日(火)、千里公民館において、サイエンスカフェ「本当に効く? サプリメント:あなたに効いたら、わたしにも効く?」を開催しました。第13回、第14回に引き続き、今回の第15回サイエンスカフェも、千里公民館とSTiPSが共同で開催しました。


 今回は、大野智准教授(大阪大学大学院医学系研究科)をゲストとしてお招きし、「本当に効く? サプリメント:あなたに効いたら、わたしにも効く?」というタイトルでの開催でした。参加者は、54人(大阪大学や豊中市の関係者を除く)で、千里公民館の近くにお住まいの方だけではなく、豊中市外から足を運んでくださった方もいました。

 前半は大野先生によるミニレクチャーでした。治療法やサプリメントなどの有効性を示すためには、「“科学的根拠”が必要」といわれるものの、そもそも、ここでいう“科学”って何?というお話から始まり、科学的根拠に基づいた医療とはどういうものなのかを分かりやすい例え話で説明していただきました。



 後半は、大野先生のお話を受けて、参加者のみなさん同士でいろいろ考えてみる時間。八木絵香准教授(大阪大学COデザインセンター)が進行役を務めました。大野先生のお話の最後に会場に投げかけられた質問「みなさんは、サプリメントを使う、もしくは、使っていますか? それとも、使わないですか?」への回答を同じテーブルに座った人同士で共有するところから、グループ内での会話を始めてみました。



 参加者同士で話すうちに、大野先生に聞きたい質問がいろいろ出てきました。
「ずっと疑問だったのだけれど、薬とサプリの区分けって何でしょう?」
「サプリメントにはまっている妻をどう説得したらいいのでしょう?」
「医薬品やサプリメントに関する知識がないと、どうしても知識がある人の判断が知りたくなってしまうんですけど・・・」
 最後は、これらの質問を会場全体で共有し、それぞれ大野先生に答えていただきました。

 サイエンスカフェ終了後、参加者のみなさんからは、こんな感想が寄せられました。
「人間の認識はバイヤスがかかりやすい、ということを痛感しました。」
「「100%効くものも逆に効かないものもない」というのは大変腑におちました。自身の判断に責任をもとうと思いました。」
「講師の説明時間と会場からの議論が半々で、学ぶことが多かった。」

 2018年度も引き続き、千里公民館でのサイエンスカフェを開催予定です。


【案内文】
STiPSは下記イベントを共催します。

サイエンスカフェ@千里公民館「本当に効く? サプリメント:あなたに効いたら、わたしにも効く?」
Flyer_171212

世の中には、いろんなサプリメントや機能性食品があふれています。
ドラッグストアに並んでいたり、インターネットの広告に出てきたり、テレビCMで流れていたりすると、なんだか気になってしまいます。
本当に効くの? 私にも効くの? 安全なの? 飲まないといけないの?

今回のサイエンスカフェでは、健康情報の見極め方と向き合い方を大野智さんと一緒に考えてみます。

講師:大野智(大阪大学大学院医学系研究科 准教授)


○日時:2017年12月12日(火)10時〜12時(受付開始 9時45分)
○場所:千里公民館 第1講座室(千里文化センター「コラボ」内)
○定員:50人程度(事前申し込み制・先着順)
○参加費:無料
○対象:どなたでも(子ども同伴可)

○申込開始日:2017年12月1日(金)10時開始
○申込方法:以下のいずれかの方法でお申し込みください。
1)豊中市立千里公民館に電話する。
 06-6833-8090
2)豊中市立千里公民館の窓口で直接申し込む。
 豊中市新千里東町1-2-2
3)大阪大学のスタッフ宛にメールを送る。
 stips-info[at]cscd.osaka-u.ac.jp([at]は@にして下さい)までお送りください。
○保育について:保育を希望される場合は、別途申し込みが必要です。
 (保育希望申し込みの締め切りは、12月7日(木)です。)
 (保育の対象は、1歳から就学前のお子さまで、1人200円です。)

○主催:豊中市立千里公民館
○共催:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)