原子力と社会 ~福島事故を踏まえて~「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)(10) 開催報告

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2014年6月27日(金)に、大阪大学 21世紀懐徳堂 スタジオにて、第10回「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)を開催しました。

今回は、長崎大学 核兵器廃絶研究センター 副センター長・教授、前内閣府原子力委員会委員長代理の鈴木 達治郎 先生をお招きし、「原子力と社会~福島事故を踏まえて~」というタイトルでご講演頂きました。

2011年3月の東日本大震災と原発事故から3年が過ぎ、現在もさまざまな問題と格闘中ですが、ようやく少し冷静に客観的に振り返ることができるようになったのかもしれません。ご講演では、原子力・核技術の二面性、福島原発事故の教訓と意義、原子力のリスクと社会、国民の信頼回復に向けて何をすればよいのか?、核軍縮・不拡散問題への取り組みについてお話され、まさに日本社会が福島原発事故とどのように向き合ってきたかを総括するものでした。

ご講演後の質疑応答では、STiPSの授業で原子力について学んでいる学生たちから、専門的な質問がいくつも出されました。安心・安全とリスク、国や当事者に助言を行う第三者機関、国の政策文書に取り上げられるようになったテクノロジーアセスメントや双方向コミュニケーションなどについて、活発な議論が行われました。鈴木先生は今後も大学において、原子力と社会の問題に取り組まれていくということで、またご講演等をしていただけます機会が楽しみになりました。


【案内文】

20140627_STiPS Handai

【第10回研究会】「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)
今回は、長崎大学 核兵器廃絶研究センター 副センター長・教授の鈴木 達治郎 先生にご講演いただきます。

〇題目:原子力と社会 ~福島事故を踏まえて~(仮)
〇ゲスト:鈴木 達治郎 氏
(長崎大学核兵器廃絶研究センター 副センター長・教授、前内閣府原子力委員会委員長代理)
〇日時:6月27日[金] 18:00-20:00
〇場所:大阪大学21世紀懐徳堂 スタジオ
〇参加無料 事前申し込み不要(本プログラムの受講学生以外の方でも、参加可能)
〇お問い合わせ先:stips-staff[at]cscd.osaka-u.ac.jp([at] は@にして下さい)
*講演タイトルは、変更する可能性があります。