熟議キャラバン





論点抽出ワークショップ

再生医療をテーマに開催された「論点抽出ワークショップ」。DeCoCiSの「熟議型対話手法グループ」で開発した、議論に不慣れな人でも十分に参加できるようにデザインされた「論点抽出カフェ手法」を用いました。カードなどの道具やルールを導入することで、誰もが気軽に発言できます。参加者に偏りが生じないように、子育てママや高校生から弁護士や再生医療の専門家など毎回参加者のタイプ別にワークショップを開催。ワークショップでは1グループ5~7名で、約2時間議論して、付箋紙を利用した意見抽出を行います。最後に再生医療に関して「一番大事なこと」とその理由をカードに書いて提出。人の生死の関わる倫理的なことを書く人もいれば、医療費の高騰を問題とする人もいました。また「一番大事なこと」は同じでも、その理由が違っていたりするなど、改めて千差万別の意見があることがわかりました。


アジェンダ設定会議

「論点抽出ワークショップ」によって提出された180の論点をもとに「社会で議論すべき問い=アジェンダ」を提案する「アジェンダ設定会議」。参加者は専門家9名と非専門家9名の計18人。議論の際にはそこから専門家3名、非専門家3名の3グループに分かれ、「社会で議論すべき問い」を作成します。はじめに「論点抽出ワークショップ」で作成された論点から各自で気になるものを選んで、グループ内でなぜそれを選んだか話をします。そこから論点をわかりやすくするために、似た意見をまとめていきました。その結果を全体会議に持ち寄って、アジェンダの設問をつくる土台になる6つのテーマを設定。各グループ2テーマずつを担当し、テーマごとにおよそ4つの設問を作成し、最終的には合計22のアジェンダが設定されました。