【開催報告】政策立案ワークショップ(宇宙)2019年度第2回

2020年1月24日(金)、STiPSの阪大メンバーが中心となって企画した「政策立案ワークショップ(宇宙)」を開催しました。宇宙関連の民間企業方々や、宇宙や科学技術に関する政策を専門とする研究者など、21名(スタッフ含む)が集まり、さまざまな角度から、JAXAが今後、何を求められるのかについて考えました。全体進行は、第1回に引き続き、大阪大学COデザインセンター特任准教授 渡邉浩崇がつとめました。


第2回目の今回は、第1回目(2019年11月18日実施)の議論を踏まえつつ、民間企業として宇宙関連の事業に携わっている方々の視点も交えて議論を行いました。前回と同じ3つの論点((1)JAXAのこれまでと現在の取り組み、(2)科学技術、民生利用、宇宙安全保障におけるJAXAの役割、(3)国立研究開発法人としてのJAXAの役割)について、1回目のワークショップで議論された点がまとめられたワークシートを参照しながら、進めました。


「宇宙の研究開発利用」という広い意味では同じ目的を共有している方々でも、一堂に会し、そして、じっくり話し合う機会は限られているからか、この日は休み時間にも議論が続くほどの熱気でした。

今回のワークショップでは、例えば、「ベンチャーも含め、さまざまな産業が育ってきた現状を踏まえ、JAXAと民間での役割分担を改めて見直していく必要があるのではないか」、「人材育成などの点で長年の蓄積があるJAXAの強みをいかしながらリードしてほしい」などの意見が出てきていました。


本ワークショップは、文部科学省「科学技術イノベーション政策における『政策のための科学』」事業(SciREX、http://scirex.grips.ac.jp/)の大阪大学・京都大学「公共圏における科学技術・教育研究拠点」(STiPS、http://stips.jp/)の共進化実現プロジェクト「国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の歴史・現状・未来像に関する研究:政府と民間の関係に焦点を当てて」(略称:JAXA 研究、研究代表者:渡邉 浩崇(大阪大学CO デザインセンター特任准教授)、行政担当者:文部科学省研究開発局宇宙開発利用課)の活動の一環として、実施しました。
本年度は全3回のワークショップを実施予定です。