FONT SIZE :
成果物

【共催イベント】サイエンスカフェ@千里公民館「新しいテクノロジーのルールをつくる:安全と安心はどう確保されているのか」

 2017年10月3日(火)、千里公民館において、サイエンスカフェを開催しました。参加者は、千里公民館の近くにお住まいの方など11人(大阪大学や豊中市の関係者を除く)でした。

 第13回目(9月5日開催)に引き続き、第14回目も、千里公民館とSTiPSとが共同で開催するサイエンスカフェで、この2回は、共通テーマ「ミライをつくる情報技術」の元で開催しました。第14回「新しいテクノロジーのルールをつくる:安全と安心はどう確保されているのか」は、前回みなさんが出してくださった意見なども踏まえつつ、岸本充生教授(大阪大学データビリティフロンティア機構)がお話をしました。

 そもそも、私たちが日々使っているモノやサービスもそれが初めて世に出た時には、どれも「新しいテクノロジー」でした。シャープペンシルだって、腕時計だって、ATMだって。そして、どのモノやサービスも、既存の社会のルールとはうまく合わない部分があったはず。そんな昔の新技術について思いを馳せるところからスタートしました。



 例えば、電子レンジ。電子レンジが出始めた頃の新聞の見出しには「殺人光線の平和利用」などと書かれていたりしたそうです。また、取っ手をつかんで感電死する事故がおきて販売中止になったこともあったようです。他には、エレベーターも。エレベーターが導入された始めた頃は、エレベーターを操作できる人は資格をもった限られた人(エレベーターガールという職業があったりしました)だけ。自動運転が始まった時には、操作盤の前でどうしてよいか分からなくなる人が続出し、「利用上の心得」という新聞記事が掲載されたほか、様々な予期せぬ“事件”が起こったそうです。

 参加者みなさんには、「これまで生きてきた中で出会った『新しいテクノロジー』には、どんなものがありました?」という問いを一緒に考えていただきました。思いつく限り付箋に書き出して、壁に貼っていきます。



 これから出てくる「新しいテクノロジー」との上手な付き合い方を考える上でも、これまで社会が経験したことを整理することは大切そうです。

 サイエンスカフェ終了後、アンケートにはこんな言葉が書かれていました。

「今日は夫から、おもしろそうだよと声かけがあり来ました。楽しかったので、また参加したいと思います。」
  ぜひまたお越しください!

「過去の技術が世に出たときの問題点を振り返るという試みは印象的であった。」
  面白かったですね。紹介された事例だけではなくて、他の昔の「新しいテクノロジー」のエピソードも調べてみたくなりますよね。

「画一的なルール化を試みるの際には、多くの市民間、そして多面的な専門分野の人々を巻き込んでの議論が必要と思いました。」
  そうですね。顔認証技術をどこまで使ってもいいと思うか(プライバシーにどこまで踏み込んでいいのか、一度の間違いをどこまで許容するのか、など)という議論も、今回のサイエンスカフェで話題になりました。



 次回、第15回は、12月12日の開催を予定しています。大阪大学大学院医学系研究科の大野智准教授をお招きして、健康情報の見極め方と向き合い方についてみなさんと考えてみたいと思っています。


【案内文】
STiPSは下記イベントを共催します。

サイエンスカフェ@千里公民館「新しいテクノロジーのルールをつくる:安全と安心はどう確保されているのか」

科学のアレコレをお題に、一歩先の未来をみんなで考えてみませんか?


sciencecafe1709_10_omote
sciencecafe1709_10_ura

さまざまな新しい技術がでてきます。
携帯電話が普及し始めたときは、公共の場での利用ルールがなく、最初は混乱がみられました。
しかし、そのうち約束事ができてきました。さかのぼること150年前、蒸気自動車が出現した際、イギリスでは自動車の前を赤い旗を持った人が先導することが義務付けられました。
このように、新しい技術が出てきた時には、その時代での社会のルールとうまく合わない点が出てくるので、私たちは新しいルールを作らなければなりません。
顔認証技術をはじめとして、いろいろな新しい技術を例に、いまあるルールがどうやってつくられたか、これからどうやってルールをつくったいいのか、考えてみましょう。

講師:岸本充生(大阪大学データビリティフロンティア機構 教授)


○日時:2017年10月3日(火)10時〜11時30分(受付開始 9時45分)
○場所:千里公民館 第3講座室(千里文化センター「コラボ」内)
○定員:20人程度(事前申し込み制・先着順)
○参加費:無料
○対象:どなたでも

○申込開始日:2017年9月20日(水)10時開始
○申込方法:以下のいずれかの方法でお申し込みください。
1)豊中市立千里公民館に電話する。
 06-6833-8090
2)豊中市立千里公民館の窓口で直接申し込む。
 豊中市新千里東町1-2-2
3)大阪大学のスタッフ宛にメールを送る。
 stips-info[at]cscd.osaka-u.ac.jp([at]は@にして下さい)までお送りください。

○保育について:保育を希望される場合は、別途申し込みが必要です。
 (保育希望申し込みの締め切りは、9月29日(金)です。)
 (保育の対象は、1歳から就学前のお子さまで、1人200円です。)

○主催:豊中市立千里公民館
○共催:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)