宇宙政策とコミュニケーション「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)(12) 開催報告

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2014年11月28日(金)に、大阪大学 豊中キャンパス 21世紀懐徳堂スタジオにて、第12回「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)を、大阪大学法学会との共催で開催しました。

今回は、宇宙飛行士で内閣府宇宙政策委員会委員の山崎直子氏をお招きし、「宇宙政策とコミュニケーション」というタイトルでご講演頂きました。

まず司会進行が、日本の宇宙政策が現在大転換期にある説明として、内閣府の宇宙政策のホームページ、宇宙関係予算、宇宙基本法、宇宙基本計画、新・宇宙基本計画(素案)の意見募集、世界と日本の宇宙政策の変遷(年表)について概説した後、山崎様のご講演と質疑応答が行われました。

山崎様のご講演では、宇宙とは何か、宇宙飛行士として搭乗した米国のスペース・シャトルや滞在した国際宇宙ステーション(ISS)の説明、日本の宇宙政策の現状、宇宙飛行士による有人宇宙計画の意義、宇宙飛行士の訓練やISS組立ミッションにおけるコミュニケーションの重要性、そして宇宙から撮影した写真などについて、宇宙や宇宙政策に関して初心者でもわかるように丁寧に説明されました。

質疑応答では、宇宙飛行士になった動機や苦労した場面、日本の宇宙予算(約3000億円)や有人宇宙計画予算(約350億円)についての賛否、米国はアポロ計画で1969年から1972年にかけて本当に月に行ったのか、宇宙に関係する文系人材、ISS内や月面上での法律(国際宇宙法)など、多岐にわたる質問が出されました。山崎様はそれら一つ一つに熱心にお答えになり、最後に、「今後の宇宙政策や有人宇宙計画については、もっともっと話し合っていきたい」、「宇宙は私たちの故郷であり、私たちは宇宙の子である」というメッセージで終えられました。

会場は学生や教職員で満たされ、研究会終了後、「参加することができて本当に満足です」、「宇宙政策に対する理解が深まりました」、「今後もこのような宇宙政策に関する研究会に参加してみたい」という声がたくさん寄せられました。

【案内文】

STiPS Handai_12

第12回「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)
今回は、宇宙飛行士の山崎直子氏にご講演いただきます。

■ 第12回STiPS Handai研究会
〇題 目:宇宙政策とコミュニケーション
〇ゲスト:山崎 直子 氏 
     宇宙飛行士、内閣府宇宙政策委員会委員
〇日 時:11月28日[金]13:30-15:30
〇場 所:豊中キャンパス 21世紀懐徳堂スタジオ

〇参加申込 メールでの事前・先着順
      件名を「STiPS Handai研究会・参加申込」として
      ①氏名(ふりがな)②所属(学年)等、③メールアドレスを明記の上
      「stips-info[at]cscd.osaka-u.ac.jp」([at]は@にして下さい)
      までお送り下さい。

〇主 催:公共圏における科学技術・教育研究拠点
      (STiPS,大阪大学・京都大学連係プログラム)
     大阪大学法学会