今後の科学技術イノベーション政策の方向性と「夢ビジョン2020」「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)(11) 開催報告

DSCN0995

DSCN1001

DSCN1004

2014年7月10日(金)に、大阪大学 豊中キャンパス 全学教育推進機構 ステューデントコモンズ2階 セミナー室2にて、第11回「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)を開催しました。

今回は、文部科学省大臣官房政策課評価室室長の斉藤 卓也 氏(併・科学技術改革タスクフォース戦略室長、併・文部科学省2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会準備本部夢ビジョン2020実現プロジェクトチーム 副チームリーダー)をお招きし、「今後の科学技術イノベーション政策の方向性と『夢ビジョン2020』」というタイトルでご講演頂きました。

ご講演では、現在の日本の科学技術イノベーション政策が置かれている状況として、国家財政や科学技術の危機的状況を説明された後、客観的根拠に基づく合理的な政策形成が求められているとして、STiPSを含めた「政策のための科学」の推進を取り上げられました。

また、文部科学省官房戦略室の取り組みとして、日本の将来像から導かれる科学技術政策の策定、すなわち、あるべき姿とバックキャストの議論を主導して省内の政策議論を活性化する試みを紹介されました。さらに、文部科学省内の「夢ビジョン2020」という取り組みとして、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を、日本の将来に向けた変化の大きなうねりとし、多くの人が夢を語り、日本人・日本社会のバージョンアップ、ライフスタイルの変革につなげていく好機とすべきという提言を紹介されました。

ご講演後の質疑応答では、とくに東京オリンピック・パラリンピックを、東京だけでなく大阪を始めとして、日本全体のものとするためにはどのようにすればよいかについて、活発な議論が行われました。全体として、日本の科学技術イノベーション政策を、そして2020年東京オリンピック・パラリンピックを何とかしたいという斉藤様の熱い思いが伝わってくる研究会でした。


【案内文】

20140710

第11回「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)
今回は、文部科学省大臣官房政策課評価室室長の斉藤 卓也氏にご講演いただきます。

■ 第11回STiPS Handai研究会
〇題 目:今後の科学技術イノベーション政策の方向性と「夢ビジョン2020」
〇ゲスト:斉藤 卓也 氏 文部科学省大臣官房政策課評価室室長
  (併)科学技術改革タスクフォース戦略室長
  (併)文部科学省2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会準備本部
    夢ビジョン2020実現プロジェクトチーム 副チームリーダー
〇日 時:7月10日[金]18:00-19:30
〇場 所:全学教育推進機構ステューデントコモンズ2階セミナー室2
〇参加無料 事前申し込み不要(本プログラムの受講生以外の方でも、参加可能)
〇お問い合わせ先:stips-staff[at]cscd.osaka-u.ac.jp([at] は@にして下さい)