学生研究発表「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)(8) 開催報告

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2014年2月19日(水)に、大阪大学 豊中キャンパス 全学教育推進機構 ステュー
デントコモンズ2階 セミナー室2にて、第8回「公共圏における科学技術政策」に
関する研究会(STiPS Handai研究会)を開催しました。

今回の発表者は、STiPSを修了予定の学生、奥西亮太さんと小森駿介さんでした。
必修科目「研究プロジェクト」の集大成として、それぞれが一年かけて進めてき
た研究成果を報告しました。学外からの参加者も多く、およそ30人の方にご参加
頂きました。ありがとうございました。

最初に報告したのは小森さん。タイトルは「日本の食品問題において消費者の不
安感に影響を与える要素の考察」です。2002年以降の食品問題に関する消費者の
不安の推移の背景にある事例を振り返った上で、科学で定量化可能な問題では
「啓蒙」が必要とされる一方で、科学の不確実性が原因となっている問題では
「リスクコミュニケーション」が必要であると論じました。

次に報告したのは奥西さん。タイトルは「多メディア時代の科学技術ジャーナリ
ズム:「翻訳」、「批判」から「構築」へ」です。これまで科学技術ジャーナリ
ズムに関して行われた議論を概観した上で、科学技術ジャーナリズムの規範的役
割として、「批判的機能」、「科学技術インタープリター的機能」、「アジェンダ構築
的機能」の3つを挙げ、多メディア時代においては「アジェンダ構築的機能」が
重要になると論じました。

学外の方からの意見は、学生にとって大変刺激になったようです。これらの研究
成果については、何らかの形で公開したいと考えておりますので、皆様からもコ
メントを頂ければ幸いです。

最後に、小森さん、奥西さん、ますますのご活躍を願っております。

【案内文】
今回は、Stipsを修了予定の学生、奥西亮太さんと小森駿介さんの研究発表会です。
〇発表者:奥西 亮太(大阪大学大学院理学研究科博士前期課程生物科学専攻)
     小森 駿介(大阪大学大学院工学研究科博士前期課程ビジネスエンジニアリング専攻)
〇日 時:2月19日[水] 16:20-18:00
〇場 所:全学教育推進機構ステューデントコモンズ2階セミナー室2
〇参加無料 事前申し込み不要(本プログラムの受講学生以外の方でも、参加可能)
〇お問い合わせ先:stips-staff[at]cscd.osaka-u.ac.jp([at]は@にして下さい)