シリーズ 科学技術×公共政策 #1 日本の原子力政策史 「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)(45)開催


2018年12月20日(木)に、大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構ステューデントコモンズ2階セミナー室Cにて、科学技術に関する公共政策の特徴を、具体例を通じて学ぶセミナーシリーズ「科学技術×公共政策」の第1回「日本の原子力政策史」を開催しました(授業「科学技術と公共政策B」の一環として開催)。この研究会には、授業の受講生2人に加えて、大阪大学の教職員や学外からの参加者など計9人が参加しました。

今回は大阪大学大学院法学研究科の上川龍之進教授をお招きしました。上川先生は金融政策や金融行政がご専門でしたが、日本学術会議の東日本大震災学術調査をきっかけとして、原子力政策についても研究を進めていらっしゃいます。今回の研究会では、利害が複雑に絡み合う原子力政策を理解するために、2011年3月11日以降の政権の動きや政策策定の流れについて、詳しくご紹介いただきました。

研究会の後半は質疑応答とディスカッションを行いました。参加者からは様々な質問が出されました。終了後には「原子力政策の現在の実態について、専門家や国民世論の政策への影響について、そもそも専門家とは何かということについて、文字通り複雑な利害関係や方向性の確立について、など、アプローチの方法が難しい問題であることが分かった」といった感想が寄せられました(*アンケート用紙に記入された文章を多少修正して掲載しています)。

 


【案内文】
2018年12月20日(木)に、大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構 ステューデント・コモンズにおいて、「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)を開催します。今回のゲストは、大阪大学大学院法学研究科の上川龍之進さんです。



■第45回STiPS Handai研究会 ○題目:シリーズ 科学技術×公共政策 #1 日本の原子力政策史
○ゲスト:上川 龍之進 氏(大阪大学大学院法学研究科 教授)
○日時:2018年12月20日(木)14:40〜17:50(開場 14:30)
○場所:大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構
 ステューデントコモンズ2階 セミナー室C

○対象:どなたでも
 *全学部生・全研究科大学院学生を対象とした授業の一環として実施します。
 *この日は、学内、学外を問わず、履修登録者以外の方の参加も歓迎です。
○参加:当日参加も可能ですが、できるだけ事前のお申し込みをお願いします。
○申込方法:
ウェブフォームへの入力をお願いします。
または、
件名を「第45回STiPS Handai研究会・参加申込」として、以下の項目を明記の上、メールでお送りください。
・氏名(ふりがな)
・所属
○申込先・問い合わせ先:stips-info[at]cscd.osaka-u.ac.jp([at]は@にしてください)
○主催:公共圏における科学技術・教育研究拠点
○共催:大阪大学COデザインセンター


概要 シリーズ 科学技術×公共政策
科学技術に関する公共政策の特徴を、具体例を通じて学ぶシリーズです。
2018年冬は、全2回の開催を予定しています。
文系理系を問わず、さまざまな分野の方のご参加をお待ちしております。

シリーズ 科学技術×公共政策
#1 2018年12月20日(木)
 日本の原子力政策史
 ゲスト:上川龍之進 氏(大阪大学大学院法学研究科 教授)
#2 2019年1月10日(木)
 日本の科学技術イノベーション政策
 ゲスト:中澤恵太 氏(文部科学省 科学技術・学術政策局 企画評価課 政策科学推進室長・企画官)

第1回(12/20)のゲストは、大阪大学大学院法学研究科の上川龍之進さんです。
もともと、金融政策・金融行政に関するご研究が専門だった上川さん。
ところが、3.11後の福島第一原子力発電所の事故を受け、日本学術会議の東日本大震災学術調査をきっかけとして、原子力政策についての研究にも関わるようになったのだそうです。
昨年度に引き続き、2011年3月11日以降の政権の動きや、政策策定の流れについて、詳細な経緯をご紹介いただきます。

大阪大学COデザインセンターが開講する2018年度冬学期授業「科学技術と公共政策B」の一環として開催しますが、この日は、履修登録者以外の方の参加も歓迎します。

プログラム 1)はじめに
2)ゲストによる話題提供「日本の原子力政策史」(80分)
3)質疑応答&ディスカッション(80分)
ゲストプロフィール 京都大学法学部を卒業、京都大学大学院法学研究科博士後期課程を修了、博士(法学)を取得。日本学術振興会特別研究員、愛媛大学法文学部助手、講師を経て、現職。
専門は政治過程論。
主な著書に、『電力と政治』『日本銀行と政治――金融政策決定の軌跡』、『小泉改革の政治学――小泉純一郎は本当に「強い首相」だったのか』、『経済政策の政治学――90年代経済危機をもたらした「制度配置」の解明』など。