科学技術政策におけるユニバーサルデザインの重要性 「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)(17) 開催報告

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 2016年7月20日(水)に、大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構 ステューデントコモンズ2階セミナー室Cにて、第17回「公共圏における科学技術政策」に関する研究会(STiPS Handai研究会)「科学技術政策におけるユニバーサルデザインの重要性〜超高齢社会のビジネスチャンス!〜」を開催しました(大学院生対象の授業「科学技術イノベーション政策概論」の一環として開催)。
 今回のゲストは、関根千佳教授(同社大学大学院総合政策科学研究科)。授業の受講生20人(大学院生19人、社会人1人)に加えて、7人(大学院生1人、教職員4人、ノートテイカー2人)、計27人が参加しました。
 関根先生がユニバーサルデザインに取り組むようになったきっかけについてのお話から始まりました。これからますます高齢化していく世界を見据えて、今何をすべきか、ということを考えるきかっけになるようなお話でした。前半は、電動アシスト自転車の例、どんな人でも利用しやすい温泉旅館の例など、イメージしやすい具体例を交えながら、ユニバーサルデザインの重要性についてご紹介いただきました。また、アメリカで1998年に改正された「リハビリテーション法508条」がもたらした影響についても学びました。そして、後半は、社会システムとしてどのように超高齢社会に対応すべきか、というスケールの大きなお話でした。
 この会に参加した学生さんからは「「ダイバーシティーがイノベーションの原点」という言葉は今までに聞いたこともあったが、今日の授業を経て深く実感することができた。」「ユニバーサルデザインが結果として購買層の拡大、美しさを生むものだということは初めて学んだ」といった感想が寄せられました。 

【案内文】

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■ 第17回STiPS Handai研究会
○題 目:科学技術政策におけるユニバーサルデザインの重要性
     〜超高齢社会のビジネスチャンス!〜
○ゲスト:関根 千佳 氏
     同社大学大学院総合政策科学研究科  教授
     株式会社ユーディット(情報のユニバーサルデザイン研究所) 会長兼シニアフェロー
○日 時:2016年7月20日(水)16:20〜19:30
○場 所:大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構
     ステューデントコモンズ2階 セミナー室C

○参 加:無料、要事前申し込み
○申込方法:件名を「第17回STiPS Handai研究会・参加申込」として
      ①氏名(ふりがな)②所属を明記のうえ、stips-info[at]cscd.osaka-u.ac.jp
      ([at]は@にして下さい)までお送りください。

○主 催:公共圏における科学技術・教育研究拠点
     (STiPS 大阪大学・京都大学連携プログラム)

※大学院生対象の授業「科学技術イノベーション政策概論」の一環として開催します。